【ガレージバンドiOS】クオンタイズ(リズム補正)の使い方
クオンタイズの機能を使えば、タイミングのズレた演奏でも正確なリズムに補正できます。
クオンタイズを使えば簡単に曲のクオリティを上げることが出来るので、ガレージバンドやDAWで楽曲制作を行うなら必須の機能です。
トラックにクオンタイズをかける方法
- トラックを選択
- ミキサーボタンをタップ
- トラック設定
- クオンタイズを選択
- 音符を指定
の順に設定します。
クオンタイズを正しく理解するには音符の知識が必要になるので、まずは基本的な音符の長さを確認しておきましょう。
音符の長さ
4分音符
- 1小節を4等分した長さ
- メトロノームと同じタイミングで弾いたときの音の長さ
8分音符
- 1小節を8等分した長さ
- 1拍(メトロノームがひとつ鳴る間)に2回ずつ弾いたときの音の長さ
16分音符
- 1小節を16等分した長さ
- 1拍(メトロノームがひとつ鳴る間)に4回ずつ弾いたときの音の長さ
クオンタイズの設定
クオンタイズを設定するときは、演奏する音符の中で一番短い音符に設定します。
例えば…
このようなリズムのときは8分音符に設定する、という感じです。
ではこのリズムに8分音符のクオンタイズ(ストレート1/8)をかけてみます。
タイミングのズレた演奏
クオンタイズを1/8(8分音符)に設定すると…
正確なリズムに補正されましたね。
次はこんなリズム…
この場合は、クオンタイズを1/16(16分音符)に設定します。
タイミングのズレた演奏
クオンタイズを1/16(16分音符)に設定
クオンタイズで正しく補正されない場合
元の演奏がズレ過ぎている
あまりにもタイミングがズレた演奏だと、クオンタイズをかけても正しく補正してくれません。
クオンタイズは、音が鳴り始める位置から(設定した音符のなかで)一番近いところに補正するため、元の演奏がズレ過ぎていると間違った位置に補正されてしまいます。
設定した音符が間違っている
クオンタイズを1/8(8分音符)に設定すべきリズムですが、これに1/4(4分音符)のクオンタイズをかけると…
クオンタイズ前
クオンタイズ後
全ての音が4分音符の位置に補正されてしまい、全く別のリズムになってしまいまs。
3連符とスイング
ここまでに紹介したものは全て「ストレート」の音符ですが、他にも「3連符」と「スイング」という音符が設定できます。
3連符系の音符
スイング系の音符
クオンタイズの設定を小節ごとに変える
このように部分的に早いフレーズ(4小節目の16分音符)が出てくるときは、トラック全体に16分音符のクオンタイズをかけるよりも、小節ごとにクオンタイズを変えたほうが演奏が楽です。
1〜3小節目に1/8(8分音符)、4小節目に1/16(16分音符)のクオンタイズを設定してみます。
①再生位置を4小節目アタマにする
②緑色の部分(リージョン)をタップし、分割を選択
③ハサミを下にスライドさせ、リージョンを分割
④1〜3小節目をタップして、設定を選択
⑤クオンタイズから、ストレート1/8を選択
⑥4小節目も同様にリージョンをタップ→設定→クオンタイズから、ストレート1/16を選択
何の音符を弾いているか分からないとき
とにかく色々試す
何の音符を弾いているか分からないなら色々な音符でクオンタイズをかけてみる、という方法もあります。
もし間違ったクオンタイズをかけても「クオンタイズなし」を選択すれば元に戻れるので、他の音符に設定してクオンタイズをかけ直してみて下さい。