ガレージバンドiOSであえて完コピは目指さない

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曲をコピーするときは出来るだけ原曲に忠実に再現しようと思うのが普通ですよね。

 

でも、あえて原曲と違うアレンジを採用したほうがいい場合もあります。

 

特にガレージバンドiOSの限られた機能を使ってコピーする場合、原曲通りに弾こうとするとかえって音楽的にイマイチになることがあります。

 

それに「原曲通り」にこだわり過ぎるより、自分のテイストも加えたカバー作品として考えたほうが、気楽に作れるのもいいところ。

 

あまり原曲のアレンジにこだわらず、音楽的なクオリティを優先してコピーするのがオススメします。

 

あえて完コピを目指さない

スマート楽器のコードの響きを優先する

ガレージバンドiOSのスマート楽器には、簡単にコードを弾くことが出来る機能があります。

 

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初期設定ではKey=Cのダイアトニックコードを中心に8個のコードが並んでいますが、編集すれば7th系やオンコードなども使うことが出来ます。

 

しかしスマート楽器のコードは、ボイシングを変えることが出来ません。

 

ボイシングとは、コードの中の音の並び方のことです。

 

例えばCコードは「ドミソ」の和音ですが、「ドミソドミ」も「ドソドミソド」もCコードになります。

 

音の並びが変われば、当然コードの響きも変わります。

 

  

スマート楽器のコードの響きが「なんか曲と合わないな」と思うことはよくあります。

 

特に7th系コードはよく使われるコードですが、スマート楽器のコードボイシングだと(僕の場合は)しっくりこないことが多いです。

 

そんなときは、あえて7th にはしないでトライアド(例:G7にしないでGにする)にするとうまくいくことが多いです。

 

原曲のコード進行にこだわるよりも、ガレージバンドiOSのコードの響きを優先するわけです。

 

細かい音の連続は避ける

本物のギターの演奏では、細かい音符で連続してコードを弾くことがよくあります。

 

でもガレージバンドiOSのスマートギターで同じ様に演奏すると、かなり機械的な感じになってしまいます。

 

 

MIDIデータを細かく編集すれば、ある程度は自然な感じに近づけられるかも知れませんが、演奏自体を少し変えてみるのもありです。

 

音の連続だと機械的になるので、逆に音を伸ばすようなリズムに変えれば自然な演奏に聞かせられます。

 

 

 

音をよく聞いて音色を選ぶ

原曲で生のストリングスが使われているからといって、ガレージバンドiOSの生のストリングス音源が合うとは限りません。

 

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リアルなストリングス音源だが、使い所は難しいかも‥‥


実際に僕の場合も、シンセパッドのストリングス系の音色を選ぶことのほうが多いです。

 

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Synth Pads「Hollywood Strings」は使い勝手が良い

 

また、原曲でエレキベースが使われていても、ガレージバンドiOSではシンセベースで再現したほうが合うこともあります。

 

音色の名前だけで判断しないで、実際に音をよく聞いてから音色を選ぶことが大事ですね。

 

 ストリングスアレンジを簡略化する

J-POPのストリングスは、1stバイオリン、2ndバイオリン、チェロ、ビオラで構成されることが多いです。

 

そして、バイオリンはコードの高音域やオブリガート(歌メロの隙間を埋めるメロディ)、チェロとビオラはコードの中低音域を担当することが多いです。

 

完コピするなら全パートを別々に演奏することになりますが、それだとアンサンブルに厚みが出なかったりします。

 

ガレージバンドiOSの楽器の音は、生の楽器の音に比べてどうしても音が細くなりがちです。

 

そこでオススメなのが、チェロとビオラのパートはスマート楽器のコードでまとめてしまい、バイオリンパートだけ完コピする方法です。

 

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「Hollywood Strings」でコード、「Strings Staccato」で1stバイオリンと2ndバイオリンを弾いた例 

 

    

 

簡単にストリングスのアンサンブルを作ることが出来て、アンサンブルに厚みも出しやすいです。

 

まとめ

カバー曲といっても音楽作品である以上、音楽的なクオリティを一番に考えたいですよね。

 

ガレージバンドiOSには便利な機能がたくさんあるので、それをうまく利用しながら(原曲のアレンジにはこだわり過ぎずに)音楽制作しみて下さい。